観光地を回るのに疲れた、という方がいます。有名なところは行った、写真も撮った、でも何か物足りない。そういう方に、たまに勧めることがあります。道の駅を目的地にして走ってみてはどうですか、と。
北海道には120か所以上の道の駅があり、道北・道央だけでもかなりの数です。しかも、それぞれ性格が違う。温泉が併設されていたり、地元の農産物が並んでいたり、その土地の資料館になっていたり。観光施設より、よほどその町の顔が見えます。
道の駅を「休憩所」から「目的地」に変える
多くの方にとって、道の駅は移動の途中に寄る場所です。トイレを借りて、少し歩いて、また走り出す。それはそれで正しい使い方ですが、目的地として設定すると旅の形が変わります。
- 行き先を決めるのが簡単になる。地図上の点を選ぶだけです
- 「何もない」場所へ行く口実になる。道の駅があれば、そこまでの道が目的になります
- 失敗しにくい。トイレも駐車場も確実にあります
- お腹が空いたときの逃げ場になる。飲食のある道の駅も多い
特に「行き先を決められない」タイプの旅には向いています。北海道は目的地の間隔が広いので、その間をどう埋めるかが意外と難しい。道の駅は、その問題をきれいに解決してくれます。
旭川から回りやすい方向
北へ:国道40号沿い(旭川から20分〜1時間30分)
比布、和寒、剣淵、士別、名寄。国道40号を北上すると、道の駅が順に現れます。観光客が少ないぶん、地元向けの色が濃く、農産物の品揃えも実用的です。1日でいくつも回れる密度があります。
東へ:国道39号沿い(旭川から40分〜1時間30分)
当麻、愛別、上川。層雲峡へ向かうルート上にあり、紅葉ドライブの途中に自然に組み込めます。きのこや山の幸が並ぶ時期は特に面白い。
南へ:国道237号沿い(旭川から30分〜1時間30分)
美瑛、上富良野、富良野方面。観光地の中にあるので、こちらは観光客向けの整備が進んでいます。加工品やスイーツが充実していて、お土産をまとめて買うのに便利です。
西へ:留萌方面(旭川から1時間20分〜)
日本海側へ抜ける方向です。海産物が並ぶ道の駅もあり、内陸の道の駅とは品揃えがまったく違います。オロロンラインを北上するなら、この方向の道の駅が休憩の目安になります。
道の駅巡りのコツ
午前中に動く
農産物直売の棚は、昼前に品薄になります。朝採れのものを狙うなら、9時から10時の間に一軒目に着けるように出発してください。
営業時間と定休日を確認する
道の駅そのものは駐車場とトイレが24時間使えますが、売店や食堂には営業時間があります。冬季は営業時間が短くなったり、施設によっては休業したりします。行く前に確認しておいてください。
現金を用意しておく
大きな道の駅はカードが使えますが、直売コーナーは現金のみということがあります。千円札と小銭を多めに。
スタンプを集めるという楽しみ方もある
北海道の道の駅にはスタンプが置かれていることが多く、集めている方がいます。目的があると、行き先を決める手間がなくなる。何を見るでもない旅に、ちょうどいい骨組みになります。
買いすぎる前提で、荷室を空けておく
これは毎回起きます。かぼちゃとじゃがいもを箱で買った瞬間、後席が埋まります。旅の最終日に回すか、最初から荷室に余裕のある車を選んでください。保冷バッグもあると安心です。
車の選び方
- 2名・のんびり回る:軽(1日4,290円)。駐車が楽で、燃料代も抑えられます
- 買い込む予定がある:コンパクト(1日4,980円)以上。後席を倒せば十分入ります
- 1日で何か所も回る:長距離になるのでコンパクト以上を
- 4名以上:シエンタ(1日5,980円)または1BOX(1日7,590円)
全車にナビが標準で付いています。道の駅は施設名で検索すれば確実に出ますので、住所を入力する必要はありません。
まとめ
道の駅を目的地にすると、「何を見るか」ではなく「どこまで走るか」で旅が組めます。行き先を決めるのが簡単で、失敗しにくく、その町の顔が見える。有名観光地を回り尽くした方にこそ勧めたい形です。
旭川からは北・東・南・西のどの方向にも道の駅が並んでいます。午前中に動く、営業時間を確認する、現金を持つ、荷室を空けておく。この4つを押さえれば、あとは走るだけです。
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