レンタカーの車種選びで、人数と荷物の話はよくされます。ところが、もう一つ大事な軸がほとんど語られません。走行距離です。
同じ2名でも、1日50キロ走るのか、300キロ走るのかで、選ぶべき車はまったく違います。北海道は移動距離が長いので、この軸を無視すると「乗れるけれど、疲れる」という選び方になってしまう。今日はそこを整理します。
1日100キロまで:市街地と近郊
旭山動物園、旭川市内、美瑛の往復。このあたりが100キロ圏です。
この距離なら、車の快適性はほとんど問題になりません。むしろ、駐車のしやすさと取り回しのほうが効いてきます。軽クラス(1日4,290円)が最も合理的です。狭い駐車場に強く、細い農道でも気を遣いません。燃料代もほとんどかかりません。
「せっかくだから大きい車を」と考える方がいますが、この距離帯では大きさが不利にしか働きません。
1日100〜200キロ:近郊を組み合わせる
美瑛と富良野を回る、層雲峡を往復する、旭岳へ行って温泉に寄る。旭川を拠点にした日帰り観光の、いちばん多い距離帯です。
ここから、少しずつ車の性格が効きはじめます。2名なら軽でも十分ですが、3名以上、あるいは山道を含むならコンパクト(1日4,980円)以上を。差額は1日700円ほどですが、峠の登坂と高速での安定感が変わります。
1日200〜300キロ:道内を移動する
旭川から札幌往復(約280キロ)、オロロンラインを北上して戻る、道北を一周する。ここからが「北海道らしい」距離です。
この距離を毎日走るなら、車の選び方の基準は疲れにくさ一本になります。
- 2名:コンパクト(1日4,980円)。直進安定性と静粛性が、軽とははっきり違います
- 3〜4名:シエンタ(1日5,980円)またはSUV(1日7,290円)
- 5名以上:1BOX(1日7,590円)。長距離では全員の疲れ方が変わります
軽でも走れないことはありません。ただ、高速道路での横風、追い越しのときの余裕、エンジン音。これらが積み重なって、目的地に着いたときの体力が違います。
1日300キロ以上:道東・道北への遠征
旭川から網走(往復約440キロ)、稚内(往復約500キロ)。この距離になると、正直なところ日帰りは推奨しません。ですが、どうしてもという方はいます。
この場合は、迷わずコンパクト以上、できればSUVか1BOXを選んでください。そして、運転を交代できる方を必ず登録してください。一人で1日500キロは、北海道の道が空いているぶん、かえって危険です。
距離を「日数」に掛けて考える
もう一つ、見落とされがちな点があります。1日200キロでも、それが5日続けば1,000キロです。単日の距離だけでなく、滞在期間の合計で考えてください。
- 合計500キロまで:軽で問題なし
- 合計500〜1,000キロ:コンパクト以上が快適
- 合計1,000キロ以上:疲れにくさを最優先に。ワンサイズ上を検討
なお、1週間以上お借りいただく場合は、1日単位より長期プランのほうが安くなります。軽なら1週間25,740円(1日あたり約3,677円)、コンパクトなら29,880円(同約4,268円)。走行距離が多い旅ほど、この差額でクラスを上げる価値があります。
燃料代は、判断材料になりにくい
「大きい車は燃費が悪いから」と迷う方が多いので、数字を出しておきます。1週間で1,000キロ走った場合、軽と1BOXの燃料代の差は5,000円程度です。
1週間の旅で5,000円。これを理由に、疲れる車を選ぶ必要はないと思います。むしろ人数と距離に合った車を選んで、快適に走るほうが得です。
まとめ
車種は、人数と荷物だけでなく走行距離で決めてください。1日100キロまでなら軽が最適。100〜200キロなら人数次第。200キロを超えるならコンパクト以上、疲れにくさを最優先に。300キロ以上なら交代要員も含めて考える。
そして滞在期間の合計距離も見てください。燃料代の差はわずかです。距離に合わない車を選んで疲れるほうが、よほど損をします。
ご相談ください
行き先と日程を教えていただければ、おおよその走行距離を計算して、それに合ったクラスをご提案します。「軽で足ります」とお伝えすることも普通にあります。
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